雨が降る

風が鳴く

窓は閉まっている

青白い肌

君は誰

遠い 雷


ドアは開いていた

ライトは消しておいたんだが

酢酸の臭い

天秤の小皿がかわいいのよね

ここにいれば

嵐に怯えることはない

雷鳴

青白い頬

そうだろう



でも 早くここを出るべきだ

あいにく明日は

さいたま市の母の還暦なんだ

2005年10月 愛知県西尾市